もともと介護の仕事をしていた

私は、24歳の時から障害者の介助の仕事をしていました。ヘルパーです。

本当に様々な障害や病気を抱えた方がいました。脳性小児まひ、頚髄損傷、筋ジストロフィー、ALS、片麻痺など。

ヘルパーをしていく中で、少しの工夫や努力で、生活がグンと楽になる場面が少なからずあったのです。これはどんな障害でもです。本人や家族、ヘルパーが気づくか気づかないか、やるかやらないかで生活がまるで変ってくるのです。


私は、介護職になる以前は、いわゆる整体の専門学校に2年間行きましたから、普通よりは身体に詳しいと勝手に思っていたので、色々お節介なアドバイスや、マッサージなどをしてあげるのが楽しみでした。

なにより、身体について心配してくれるのが、嬉しいらしく、大変喜ばれました。


はり師きゅう師

そのうちに、もっともっと利用者さんの身体をケアしてあげたい、喜んでほしい、生活力を上げてあげたら、将来どんなに楽だろうという思いが強くなり、利用者さんたちが好きだったはり師きゅう師を取りました。

3年間という短い専門学校生活でしたが、利用者さんは喜んで練習台?になってもらい、麻痺に関する施術もたくさん練習させてもらいました。

学生の時、主に勉強してきたのは、中枢性運動麻痺障害、脳血管障害の後遺症である片麻痺や頚髄損傷、脳性麻痺です。

中枢性麻痺に対して、鍼灸の施術は賛否あります。しかし、WHO世界保健機構や、多くの論文、古くからの文献に有効や著効はたくさんあります。効かないものは論じられない。語られない。残らない。

とにかく片っ端から本や動画を集め、セミナーや某有名施術院に行ったりもしました。最初から専門にするつもりはなく、当時関わっている人が麻痺の人だけだったので、麻痺の勉強をしていたら麻痺専門にしたいと思うようになった。というのが経緯です。


他の患者さんの取り組みをシェア

麻痺専門にすれば、もっと生の患者さんの情報を聴ける、目にできる、それを同じ障害や病気の人とシェアできる。こんなことしたら歩くのが楽になった。健側の腕を搔くときはこれを使う。ズボンを履くときはあれを使うと便利など。

他の疾患について考える時間がもったいない、麻痺施術の事しか考えたくないとすら思っていました。


病院や施設のリハビリ、普通のPTOTさんではできないことをやりたい。とっくにリハビリ期間が過ぎていて、なんとなく安心感から自費のリハビリを受けている人にもっと違う視点での施術をしてあげたい。

とにかく軽くても重くても、多くの麻痺の方と関わりたいのです。

こだわる理由は、とにかく私がやりたいから。変化が出てきた時の患者さんの顔がみたいから。


「今日は休まずに○○に行けたよ」

「肩痛くなくなったよ」

「風呂に一人で入れたよ」

「装具なしでトイレにいったよ」

「ゴミ袋自分で結べたよ」

「指が動いてきたよ」

「復職が決まったよ」etc


こんなにうれしいことはありません。一人でも多くの麻痺患者さんと関わりたいと思っていますし、それしか考えていないので、他にやりたいこともありません。


こだわる理由。

良く分からないけど、ただ私がやりたいだけです。