慢性腰痛に対する考え方

2019年02月11日

慢性腰痛の症状や原因は本当に様々です。

厚労省の発表では、腰痛の85%は原因不明とされています。それが例えすべり症であろうが、脊柱管狭窄症だろうが、ヘルニアだろうが、その病名が直接の原因と証明することができないのが現状です。

なぜなら、同じ病態(ヘルニア状態、滑り状態、狭窄状態)であったとしても、痛みや運動失調が出ない人もかなりいるからです。

しかし、病院で診察を受けると何をされるでしょうか?


どんな病名であれ、

シップ鎮痛剤⇒牽引ホットパック電気⇒手術⇒再手術⇒再発??


大体こんな流れになるかと思います。腰痛がそこら辺の病院で良くなったと聞くことはあまりありません。私もそうでした。

また、症状がある方の多くは、痺れや痛みが出ている場所に目を向けがちなので、どうしても局所に対する治療をしたがる傾向があります。

腰からお尻、足に痺れがあったとしても原因が腰ではない可能性があるので、腰を牽引したり、手術しても良くならないのです。

そんなこと言われても…。ですよね。では何をすればよいのでしょうか?

ほとんどの方に当てはまると思いますが、原因として考えられるのは、「重心」です。

痛くて歩いていられない、立っていられない、座っていられない。(じっと寝ていても痛い、寝ていても痛くて目が覚めてしまう場合には内臓疾患の可能性があるので即病院へ行くことをお勧めします)

ある一箇所のみに荷重がかかりすぎるから腰が痛くなるのです。それが腰であれば腰痛。それが首であれば首痛となります。

人体はより機能的に身体の機能が発揮できる姿勢というものがあります。決められています。この姿勢を取ることによって、身体全体を使って重力を分散し、ある一箇所のみで重力を受け止めることを防ぐのです。

俗にいう良い姿勢に近いのですが、要は痛みや緊張を逃がしてあげるような姿勢で良いので、それほど背筋を伸ばさなくても良い場合がほとんどです。

また、姿勢不良による腰痛の場合には、普段から余計な緊張が入っている箇所があるので、左右差、前後差などを比べると取らなければならない姿勢が見えてきます。


お腹と背中、足と足先の向き、首と肩の位置


前後差、左右差と書きました。具体的に書いていきます。

前後差はお腹と背中の緊張具合。左右差は足の向きや筋肉の緊張具合、首と肩の位置は座位や立位で普通にしているときの位置です。


お腹と背中の緊張具合というのは、例えば前かがみになるのが痛いとします。この時に、まずお腹を触って前かがみになってみます。それで痛みが軽減するようであれば、お腹になにかしら原因があると考えられます。

お腹を細かく触ってみて、どこにも押して痛みがなく、柔らかいようであれば、お腹が緩みすぎ(筋肉がなさすぎ)ととらえます。

お腹が緩みすぎて、背中ばかりで身体を支えなくてはならないから腰が痛くなるのです。

なので、この場合には、腹筋の緊張を高めてあげれば背中の負担は減ります。


足と足先の向き。

どかっと座ってみましょう。膝に注目してください。どちらの膝が前に出ていますか?これはかなり微妙でわかりずらいですが、大事です。

次にばたっと仰向けに寝てみましょう。足先に注目してください。どちらかの足先だけ外に向いていませんか?


座った直後の膝の出具合は骨盤の回旋を表します。左ひざがやや前にあるようであれば骨盤が時計回りに歪んでいるか、左の骨盤が後傾(後ろに倒れる)になっている可能性があります。

仰向けの足先の向きでは、足先がより開いてしまっている方の殿筋が硬い、緊張している可能性があり、また、殿筋でない場合には足が開いていない方の内転筋、内旋筋が緊張してしまっている可能性があるということです。


首と肩の位置。

これは立っているときに横向きになって鏡で確認してみましょう。大体の方は肩と首、頭の位置が前になっていると思います。

男性では、筋力があるので、背中や腰で上半身を後ろに引っ張る形で姿勢を保っています。

女性では、筋力がないため、骨盤を後傾にして、膝を過伸展にし、上半身の真ん中を曲げて代償しています。


幼児に腰痛がないのはなぜか?

それは筋力がないから。

筋力がないから、骨を使って重力に対してまっすぐ立つしかできないからです。不要な筋肉の緊張をしたくてもできないのです。

対して大人は、筋力があり、重力に対して雑に立ててしまうのです。それこそ使わなくても良い筋肉を使ってしまうわけです。

骨を使って立つ。筋力を極力使わずに立つ

これができれば、一生腰痛に悩まされることはないはずです。


長くなりましたので、続きはまた後日。