片麻痺 ○○を変えて改善スピードがアップした一例

2018年07月31日

いつもと違う場所、習慣を変えてみる。

ある患者さんのお話です。

その方は普段、ベッドに座っているか、寝ているかという状態が多かったそうです。

ある時、部屋の模様替えをしました。テーブルとイスを新調したそうです。その方はそのテーブルとイスがお気に入りだったそうで、ベッドにいる時間よりテーブルにいる時間の方が長くなりました。

いつもはベッドで行っていたリハビリを、テーブルで行うようになりました。

そうしたら、いつもより手が軽く動くことに気づいたそうです。軽いから回数が行えて、リハビリが終わった後の肩のこわばりがなかったそうです。

なぜリハビリを行うのに、ベッドからイスにしただけでここまで変化が出たのでしょうか?


一つは、手をテーブルに挙げていること。

ベッドに座って指を動かすときはどうしても、手が下にある状態で行うことになってしまいます。

テーブルに挙げていることで、顔が下に向かなくて済むことと、広背筋が不要に緊張しずらくなることが、まず考えられると思います。


もう一つは、イスの背もたれです。

イスの背もたれに寄っかかって、手をテーブルに挙げている状態は、抗重力筋でもあり、腕の内旋内転筋でもある広背筋を使わなくて済むのです。広背筋が緊張したままだと、腕全体のこわばり感が高まりやすく、特に指のリハビリの時には腕のこわばりは敵なので、広背筋を緊張させずに行うことが重要です。

気分を変えることもとても重要です。

気分が変わるということは、脳波や、脳から出ている物質の質も変わっているということですから、脳のリハビリにはかなり重要な事ではないでしょうか?


良く分からないけど、「なんか動きそう」な気がする。


これはとても多くの方が感じているようです。これは「気がしている」のではなくて、ポテンシャル的には動いてもおかしくないと私は思っています。どうして動かないのかというと、脳の信号が迷っている状態だから。

身体から入ってくる信号と、脳から出したい信号。


そもそも、なんか動く気がするというときは、どんな心理状態だったのでしょうか?

多くの方からこの話を聞くと私はその時の心理状態を聞く事にしているのですが、イライラしていたり、落ち込んでいるときには「なんか動きそう」にはならないのです。

落ち着いていてリラックスしているときに、「なんか動きそう」になるのだそうです。

まずリハビリする場所を変えて、気分を変えてみる。

ベッドで行うのであれば、枕の位置をいつもと逆にしてみるということも、良いかもしれません。


いつもと違う場所、タイミング、環境。


気分が悪いと感じた時こそ、色々試してみるのもリハビリの一つではないかと、最近特に感じています。

少しでもお役になれば幸いです。