片麻痺 弛緩型はまずどこからリハビリするの?上肢編

2018年08月23日

だらんとしたマヒの場合、力が入らないため、そもそもリハビリ動作ができません。こういった場合には一体どうしたら良いのでしょうか?


まずは共同運動を行いましょう


この「共同運動を行う」ということには、PTOTさんも賛否あるようです。

共同運動を行うことによって拘縮を促してしまうから行わないという意見と、まずは腕の緊張感を出すために行わなければならない意見と分かれます。

では、患者さんの希望という観点からするとどうでしょうか?

今のままでは、どうせ動かないのだから、可能性があるならやってみたいという方が大半ですね。

そもそも拘縮が起る原因は、脳が麻痺手を本能的に忘れて(意識しない)いる時間が長すぎるということがあります。このままの状態が長く、マッサージなどのケアを怠ると拘縮傾向になってきてしまいます。

では、共同運動を行い、緊張感が出た後、緊張感を抜くことができるとしたらどうでしょうか?

そもそも共同運動で、緊張を高めたい筋肉は一体どこでしょうか?


それは広背筋です。


広背筋は、腕の動きのほかに、体幹を維持する筋肉でもあります。歩行のためにも広背筋の緊張を、まずは高める必要があります。

よく、歩行機能が上がってきたと同時に腕も調子が良くなってきたというお話を聞くことがありますが、これは歩くときに、広背筋がうまく機能するようになってきたため、腕に対してもうまく作用するようになってきたのではないか?と考えることができます。

特に弛緩型の場合には、腕や足だけでなく、体幹の筋肉も弛緩しているため、同時に緊張を高めてあげる必要があります。


共同運動の仕方

「麻痺側の手を斜め後ろに引く」

これだけです。これを何回か行います。最初は身体をひねって全身でやってみましょう。何回か行ったら、身体のバランスを取るために、健側にも何回かひねりましょう。

自然と指は握り、肘は曲がってくると思います。

もし、握りすぎ、曲がりすぎになってしまう場合には、一旦止めて身体の力を抜きましょう。

この共同運動がすぐにすっとできるようになってきたら、次は仰向けでのトレーニングになります。

長くなりそうなので、今日はこの辺で。